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ラオウは最初、極悪非道なヤツとして登場するんですが、レイ→ケン→トキ→ケンとの4連戦を終えたあたりから変わってきます。
(この辺はけっこう長い話なので、単行本で読んでいても4連戦している事に気が付かなかったりするんですが、本当に1日経たずで4連戦しています(笑 ) ここから徐々にラオウ独自の“漢哲学”というものが描き出されてくるんですが、自分は子供の頃はあんまり理解できなかったですね。でも大人になるにしたがってだんだん分かってきます、このラオウ哲学が。 ひとことで言うと、ラオウの思考は善悪超越してるんですが、少なくとも「悪」という言葉だけではくくれない考え方です。 自分が一番気に入ってるラオウのエピソードなんですが、12巻の「人間の証」という話で、ここに「無抵抗主義の村」というのが出てきます。 この村の長は「強者に抵抗しても無駄に血が流れるだけ」という思想の元に、村人たちを導いてるんですが、ラオウはその中のひとりの少年を捕まえて、村人たちに 「おまえたちの(媚びた)笑いと無抵抗で、この小僧の命を守ってみろ」と言い放つんですよ。 あんまりストーリー書いてしまうのもなんなので書きませんが、この巻で語られる数々のラオウ語録は「綺麗事を愛する平和主義な夢想家の方々」には、非常に衝撃的な内容だと思います(笑)。 ところで、無抵抗主義というとガンジー師の行動が有名ですが、ここで勘違いしちゃいけないのは、ガンジーの無抵抗主義と上のエピソードの無抵抗主義は全く別物だということです。 ガンジーの思想は「非暴力による命をかけた闘争」であって「命惜しさに奴隷忍従を選ぶ無抵抗」とは意味が違います。 |